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いびきで離婚!?決して少なくないいびきによるお悩み!

更新日:2024年02月19日
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パートナーのいびきがうるさくて眠れないなど、いびきを苦痛に感じたことはありませんか?
 妻から夫への不満のランキングにランクインすることも多い「夫のいびきがうるさい」。
 もちろん妻のいびきがうるさいパターンもあると思いますが、実はこのいびきが原因で離婚になるケースは少なくありません。
 いびきが原因で離婚をすることはできるのでしょうか?

いびきが原因で離婚を考える人は少なくない

 いびきは実は騒音なのです。
 環境省の環境基準によると、健康的に生活できる音量は
  ・昼間 55デシベル以下
  ・夜間 45デシベル以下
 とされています(一般的な住宅地の場合)。
 50デシベルはシャワー音など、40デシベルはひそひそ声などが目安とされていますので、意外と環境基準からすると静かに生活しなければならない感じですね。

 話をいびきに戻しますが、程度によりますがいびきの音量は
  ・小さないびき 40デシベル(普通)
  ・普通のいびき 60デシベル(うるさい)
  ・大きないびき 80デシベル(きわめてうるさい)
 このように分類されます。
 普通のいびきの60デシベルで普通の会話程度、80デシベルは蝉の声やゲームセンター内での音量というのが目安になっています。
 いびきをかくというと、多くは夜寝るときですよね。
 寝ている時に隣から普通のボリュームであっても会話が聞こえてきたら目が覚めますし、蝉の声なんか聞こえてきたときには不快で仕方ないはずです。
 つまり、隣で寝ている人からすると、ずっと不快な騒音を聞かされ続けているというわけです。
 騒音を毎日毎日聞かされ続けるとどうなるでしょうか?
 騒音によって眠れず、睡眠不足が慢性化してきます。場合によっては鬱病などを発症してしまうケースもあります。

 妻の5人のうち1人は夫のいびきが原因で離婚を考えたことがあるというアンケートもあるほどです。
 それほどまでに、いびきと離婚は切り離せない深刻な問題であると言えます。

実際にいびきに悩んでいる人の声

 実際にいびきに悩んでいる人の悩みをみてみましょう。

 ●夫のいびきが酷くて眠れない
  現在生後間もない赤ちゃんの育児中です。
  産前から夫のいびきが酷くて何度も起こしたことがあるのですが、産後は特に赤ちゃんの夜間の授乳で睡眠不足だったり、ようやく赤ちゃんが寝かかったところで大いびきをかかれて赤ちゃんも起きてしまうのでイライラして我慢ならず起こしてしまいます。
  夫はそれが気に入らないようで「だったら一緒に寝なければいいじゃないか!」とキレて別の部屋に行ってしまいます。
正直いびきがなければもっと仲良く過ごせると思っていますし、無呼吸症候群も心配ですので、夫にいびき外来を勧めたのですが病院が嫌いな夫はそれも鬱陶しく感じているようでまともに話を聞いてくれません。
  そんなこともあり、私は夫へのイライラが止まりません。また、夫も育児中の私が十分な家事ができていないことやいびきを注意され起こされることに不満が溜まっているようで今は家庭内別居状態です。
このまま離婚になってしまうのでしょうか?

 ●妻からのメール
  今日妻からこのようなメールが届きました。
  「あなたのいびきにもう嫌気がさして仕方ありません。あなたのいびきがうるさすぎて子供が起きてしまいます。あなたのせいで起きた子供を、なぜ私が面倒見なければならないのですか?その横でいびきをかいて寝ているあなたをみると腹が立ちます。
  その話をしたらあなたは『昼間に寝たらいいじゃないか』と言いましたが、普通は夜に寝ますよね?なぜあなたのいびきに合わせて昼間に寝なきゃいけないのですか?私は夜に寝たいのです。昼間は昼間でやることもあります。
  今晩から別室で寝てもらえませんか?あなたのいびきのせいで眠れないのがストレスです。ようやく子供が朝まで寝てくれるようになったのに、あなたのいびきに起こされるなんて最悪です。」
  自分はわざといびきをかいているわけではありません。日中必死に働いている自分にここまで言ってくるなんてあんまりじゃないですか?
  別室で寝るぐらいなら離婚したほうが良いのではないでしょうか?

 どちらも妻側が辛く思っている内容ですが、夫には夫の言い分があるのもわかります。
 しかし、いびきは騒音なのです。逆の立場だったらどうでしょうか?
すやすやと眠っている横で蝉がミンミンと鳴き続けたら目覚めてしまいますよね。しかもそれが毎日なのです。考えただけで耐えられません。
もう一緒に居たくないと思えるほどの辛さであることは簡単に想像できます。中には殺意を抱くほどのストレスを抱える方もいらっしゃるようなので要注意ですね。

今日からできるいびき対策!

 いびきをかく主なメカニズムとしては「何らかの原因で空気の通り道である上気道が狭くなっている」ということが挙げられます。
 狭くなっている上気道に空気が通ることによって空気抵抗が大きくなり、粘膜が振動して音が出るそうです。
 上気道が狭くなる原因と対策をチェックしておきましょう!

 ●肥満
  上気道に脂肪が付くことによって上気道が狭くなります。
  ⇒食事内容や生活習慣の見直し、運動などをしましょう。

 ●仰向け
  仰向けで寝ると重力によって上気道が狭くなります。
  ⇒横向きで寝るようにしましょう。抱き枕などを使うと楽に横向きで眠ることができます。

 ●飲酒・喫煙
お酒やたばこは舌やのどの筋肉を緩めます。緩くなった舌やのどが上気道を狭くしてしまいます。
⇒お酒やたばこを控えるようにしましょう。どうしても飲みたい場合でも、寝る直前に飲むことはやめたほうが良いでしょう。

 ●口呼吸
  口呼吸をするために口が開いたままだと、舌やのどの位置が奥に行ってしまうため上
気道を狭くしてしまいます。
 ⇒口呼吸をやめるためのテープやマウスピースを使うのも1つの方法です。どうしても鼻呼吸が難しい場合は耳鼻科を受診してみましょう。鼻づまりが起こりやすい副鼻腔炎や、鼻の中心をとおっている骨が曲がっている鼻中隔湾曲症などの病気によるものの可能性があります。

 また、そのほかにも疲れやストレス、睡眠薬の服用によるもの、顎が小さい人などもいびきをかきやすいようです。
 一緒に寝ている人にいびきを指摘されたら、まずはいびきを録音してくれるアプリなどを使ってみてはいかがでしょうか?
 いびきが確認できたら、軽減する対策をとってみましょう!

いびきを原因に離婚することはできる?

 話し合いによる「協議離婚」に合意をすることができれば離婚をすることができますので、いびきを原因に離婚したい場合はこの協議離婚が成立すればOKです。
 しかし、合意ができないからといって裁判による離婚をすることは難しいと言えます。
 裁判で離婚をするには「法定離婚事由」が必要になるのですが、その法定離婚事由に当てはめることが難しいからです。
 法定離婚事由とは
・不貞行為があったとき
・悪意の遺棄をされたとき
・3年以上の生死不明であるとき
・強度の精神病に罹り、回復の見込みがないとき
・その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき
 この5つで、いびきによる離婚の場合は「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」になるのですが、「重大な事由」に該当させるためには、例えば
・いびきが酷い配偶者が改善に協力しなかった結果、健康を損なってしまった
・いびきのせいで別居せざるを得なかった
などということを証明しなければなりません。
つまり、ただいびきが酷いというだけでは簡単に離婚をすることはできないということです。

離婚に関する困りごとは弁護士へ相談を

たかがいびきと考えている人は要注意です。
いびきは騒音です。最悪の場合はパートナーの健康を害してしまう可能性があります。

パートナーのいびきに悩む人も多く、離婚を考えてしまうケースもあります。
いびきを指摘されたらまずは改善する努力をしましょう。場合によっては病院に行って治療をする必要もあります。

人には相談しづらい問題ですが、少しでも気持ちが軽くなるよう信頼のおける第三者に助けを求めましょう。

離婚に関する手続きは、さまざまな法的要素を伴うもの。そこで頼りになるのが「弁護士」の存在です。

法律のプロである弁護士なら、個々の状況に合わせて相談に乗ってくれるだけでなく、離婚問題で起きやすいトラブルを未然に防いでくれます。

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